武夷岩茶は、中国福建省の武夷山で生産される半発酵のウーロン茶で、岩肌の岩峰や石の隙間で育つことからその名がつきました。

岩の間で育つお茶

武夷山は険しい地形が続き、茶樹は岩の裂け目や渓谷に植えられています。腐植質を豊富に含む土壌と、年間を通じて流れる清らかな山水が茶葉を育み、「岩骨花香」と呼ばれる独特の風味を生み出します。これは、岩石由来のミネラル感と花や果実のような香りが溶け合った、他のお茶には見られない味わいです。

産地によって品質は三段階に分かれます。武夷山の中心地帯、天心岩や慧苑岩周辺で育つものが「正岩茶」として最上とされ、その外側が「半岩茶」、渓流沿いの平地で育つものが「洲茶」と呼ばれます。

緑茶と紅茶の間に位置する半発酵茶

武夷岩茶はウーロン茶の一種で、製造工程に「做青(さおちん)」という独自の工程があります。葉の縁をほどよく発酵させ、「緑葉紅鑲辺」と呼ばれる、葉の中央が緑で縁が赤く色づいた状態を作り出します。発酵度はおよそ三割で、緑茶のような清らかな香りと紅茶のような深みある味わいを兼ね備えているのが特徴です。

代表的な品種には水仙・肉桂・大紅袍などがあり、それぞれ異なる香りと余韻を持っています。

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