武夷岩茶の製造工程の中で、做青は最も複雑で標準化が難しいとして広く認められています。決まった時間の長さもなく、正確に再現できる手順もなく、すべては製茶師が茶葉の状態に応じてその場で判断することに委ねられています。しかしこれほどの不確定性の中で、一つだけ固定されていることがあります。做青は必ず夜間に行わなければならないということです。
これは習慣でも迷信でもなく、明確な気候の論理に基づく必然的な選択です。
做青の目的:茶葉に「走水」させること
なぜ做青が夜間でなければならないかを理解するには、まず做青が製茶全体の流れの中で担う役割を理解する必要があります。做青は岩茶独自の工程であり、「緑葉紅縁(緑の葉に赤いへり)」と際立った色・香り・味を形成する重要な段階です。揺すって動かすことと静置することを交互に繰り返し、揺すって発熱させることで化学変化を促し、静置して冷ますことで過剰な変化を抑えます。
做青の核心的な原理は、茶葉の水分を特定の方法で徐々に減らしながら、そのプロセスの中で一連の化学的転化を起こすことです。このプロセスには「走水」という専用の名前があります。
走水の仕組みは単純ではありません。生葉の水分の大部分は葉の裏の気孔から蒸散し、少量が葉面の表皮から蒸散します。葉片は外部の空間との接触面が茎脈よりも大きいため、失水の過程で生葉の異なる部位の失水速度に自然と差が生じます。葉片が水分を失うと葉内の膨圧が下がって葉が萎れます。これを「退青」と言います。搖青によって促されると、茎脈の水分が葉面へと急いで送られ、葉面が水分の補充によって膨圧が高まって張り詰めた状態になります。これを「還陽」または「返青」と言います。退青の死と返青の生が交互に繰り返されるのが走水の本質です。走水によって茶葉の各部位が均一に水分を失い、化学作用が促進されます。
夜間の気候がもつ重要な優位性
做青を夜間に行う根本的な理由は、武夷茶区の夜間の気候条件が、走水に必要な環境要件にちょうど合致しているからです。
武夷茶区の夜間の気温は、特に夏の暑い時期には低めで、前半が高く後半が低くなります。一方、相対湿度は前半が低く後半が高くなります。この「気温が前半高く後半低く、湿度が前半低く後半高い」という夜間の気候変化が、走水に最も理想的な時間の窓を作り出しています。前半は気温が高めで失水を助け、後半は気温が下がり湿度が上がることで過剰な蒸発を抑え、茶葉内部の化学的転化が比較的安定したリズムの中で完了できるようになります。
昼間はまったく逆です。昼間は気温と湿度の変動幅が大きく、気温が高く日光が強いため、茶葉の水分散失速度を制御するのが難しく、茶葉の内含成分が段階的に転化するプロセスを一定の時間内に完了させることが困難です。昼間に做青を行えば、茶葉の化学変化のリズムが乱れ、武夷岩茶に必要な「三分紅七分緑」という精確な発酵度合いを形成することが難しくなります。
菁間を密閉する論理
做青は夜間に行うだけでなく、特定の空間で行います。それが菁間です。菁間は出口以外に窓や扉を設けず、密閉した空間での做青は武夷製茶のもう一つの秘訣となっています。
密閉と開放のリズムもまた、細心の注意を要します。気温が高い季節には、做青の前半は扉を開けて空気の流通を良くし、失水を主とする萎凋の転化作用を助けます。後半、おおよそ夜の時間帯になると扉を閉めて低温の気流の侵入を防ぎ、空気の流動性を減らして、茶葉の内含成分が転化する発酵作用を助けます。
この前半開放・後半密閉という操作は、夜間の気候変化への精確な対応です。菁間の扉を開けるたびに、閉めるたびに、それは製茶師が気候条件と茶葉の状態のあいだでその場で判断した結果です。
搖青と做手:走水を推進する仕組み
做青の具体的な操作は、搖青と做手を交互に行うことです。茶葉が涼青架から菁間に移されてから二、三時間が経って薄緑色になってきたら、篩を持って二、三十回揺すります。これを「搖青」と言います。搖青の際、茶葉は篩の中で転がり、葉縁が互いにぶつかり合って細胞が破れ、酵素が化学変化を起こします。揺すった後、両手のひらで十数回から二十回ほど葉をかき混ぜます。これを「做手」と言い、搖青での衝突力の不足を補い、発酵を促すことが目的です。
搖青の回数の判断は、做青の中で最も経験を要する部分です。朝に採った茶葉と夕方に採った茶葉では処理がまったく異なります。朝の茶葉は夜の炒揉まで時間があり、処理時間が長いため搖做青の回数を多くし、做手は軽くして葉縁の細胞が破れる速度を緩め、過発酵を防ぎます。夕方の茶葉は炒揉まで時間が短く、多くの回数は搖做できないため、多く揺すって重く做します。
水仙の葉面は菜茶より嫩く、処理の際は手で傷つけないよう注意し、多く揺すって少なく做すのがよいとされます。做手が重すぎると葉全体が赤くなり、嫩い茶葉は水分が多いので做手は軽く、老い葉は水分が少ないので做手は重くします。これらの細かい点が、做青を感覚と判断に完全に依存した技芸にしており、標準化できるプロセスではありません。
「死青」の禁忌
做青のプロセスにおいて、茶農が大きな禁忌と見なす状態があります。「死青」です。茶葉が過度に傷ついたり折れたりして、走水を完全に行うための構造が失われた状態を死青と言います。死青の茶葉は正常な化学的転化を完了できず、成品茶の味わいは青くて渋く、香りも低くなり、茶農は「苦水が抜けきらない」と言います。
死青と活青の境界は、茶葉が走水を行うための完全な構造をまだ保っているかどうかにあります。この判断は器具では測れず、製茶師が目と両手と直感で感知するしかありません。これがまさに、做青が武夷岩茶で最も伝授が難しく、機械化での代替が最も難しい工程とされる理由です。
『福建烏龍茶』の記録もこの判断を裏付けています。武夷岩茶の做青は、伝統的な手作業の水篩搖青の品質が最もよいとされています。水篩による搖青の回転式は、茶葉が水篩の中で放物線運動と楕円形運動を同時に行い、茶葉と篩のあいだに摩擦が生じて赤縁の形成を促しますが、衝撃力は過大ではなく、茎が折れて死青になることはありません。機械はコストを節減できても、この繊細な力の加減を再現することは難しいのです。
做青は、武夷岩茶の製造の中で自然との対話を最も必要とする工程です。夜間の気候はその最も忠実なパートナーであり、製茶師の両手はその最も精確な道具です。
