茶農家の世界では、鉄観音について語られる評価がある。「美味しいが育てにくい」という言葉だ。この一言が、純種鉄観音の矛盾を言い表している——比類なき韻味を持ちながら、頭を悩ませるほどか弱い天性も併せ持つ。紅心観音、これが鉄観音の正式な学名だが、天性がか弱く、逆境への抵抗力が弱く、生育環境に極めて敏感で、多くの茶農家を愛憎半ばの気持ちにさせている。

か弱い天性:鉄観音の「お姫様体質」

福建省茶葉研究所が発行する『茶樹品種志』には、鉄観音について明確な記述がある。これは灌木型の茶樹で、中葉類、遅芽種に属する。樹姿は開張し、枝条は斜めに生え、疎らで不揃い、若芽は紫紅色を呈する。最も重要な特徴は——天性がか弱く、逆境抵抗性が劣ることだ。

「逆境抵抗性が劣る」とはどういうことか?簡単に言えば、逆境に耐えられないということだ。他の茶種が気候変化や病虫害に見舞われても何とか耐え抜くところ、鉄観音は容易に影響を受けてしまう。気温の急変、水分の不均衡、土壌養分の不足、いずれも鉄観音の茶樹の生育を阻害する可能性がある。茶農家は常に天候と土壌の状態に注意を払わねばならず、少しでも油断すれば、そのシーズンの茶葉の品質が大きく損なわれる。

このか弱さは、栽培の難しさだけでなく、茶樹の生育特性にも表れている。鉄観音の萌芽期は春分前後、生育停止期は霜降前後で、一年の生育期間はわずか七ヶ月である。開花が多く、結実率も高いため、大量の養分を消耗し、茶樹への負担をさらに増している。

春茶の香り高さ:五、六回淹れても薄くならない

栽培は困難だが、天の時と地の利が整えば、紅心観音から製成された茶葉の品質は申し分ない。林馥泉は『烏龍茶及包種茶製造学』で、紅芽鉄観音の品質について詳細に述べている。

春茶は紅心観音の最高の表現である。摘採と製法が適切であれば、春茶は特に香気が高く、飲むときは口に含むとやや苦渋だが、飲み込んだ後に甘みが生じ、長く口中に余香が残る。最も驚くべきは淹れる回数——五、六回淹れても味が薄くならない。この持続的な韻味こそが鉄観音の最も魅力的な点であり、「観韻」の真の体現である。

春茶の品質が優れている理由は、気候条件と密接に関係している。春季は気温が適度で雨水が豊富、茶樹は冬季の休養を経て豊富な内含物質を蓄積している。若芽は肥厚し、葉肉は充実し、製成された茶葉は身骨が重く、色沢は暗緑色、香味は濃烈である。

夏茶の苦渋:三、四回しか淹れられない

春茶の輝かしさに比べ、夏茶はかなり見劣りする。林馥泉は、夏茶は香味が淡く、口に含むと苦渋で、飲み込んだ後も甘みに欠け、淹れられるのは三、四回のみだと指摘している。

夏季の高温と強烈な日照により、茶樹の成長が速すぎて葉が薄くなり、内含物質の蓄積が不足する。茶ポリフェノールの含有量は高いが、アミノ酸や芳香物質が相対的に減少するため、茶湯の苦渋感が明らかで、回甘が不足する。これが安渓茶区の茶農家が夏茶の摘採をあまり重視せず、時には茶樹を休ませて養分を保存する理由である。

夏茶の品質の落差は、鉄観音の気候に対する敏感さをさらに際立たせる。同じ一本の茶樹が、異なる季節に全く異なる風味を示す。この変動性こそが紅心観音の「か弱さ」のもう一つの表れなのだ。

秋茶の適度さ:春夏の中間

秋茶の品質は春茶と夏茶の中間に位置し、中等レベルで、淹れる回数は四回に達する。秋季は気候が涼しく、昼夜の温度差が大きく、茶樹の成長速度が緩やかになり、葉の厚さは春夏の中間となる。香気は春茶ほど高くないが、滋味は夏茶より甘醇で、苦渋感も相対的に軽減される。

茶農家にとって、秋茶は安定した収穫である。春茶の高峰には達しないものの、夏茶のように失望させることもない。この「適度さ」という表現が、かえって秋茶を市場で最もよく見られる鉄観音にしている。

愛憎半ば:茶農家のジレンマ

「美味しいが育てにくい」という五文字が、茶農家が紅心観音に抱く複雑な気持ちを的確に要約している。一方では、純種鉄観音から製成された茶葉は品質が優れ、市場の認知度が高く、価格も相対的に理想的である。他方では、栽培過程は挑戦に満ち、天候が悪ければ生産量と品質に影響し、リスクが極めて高い。

これが安渓地区で多くの代替品種が現れた理由でもある。本山、毛蟹、梅占などの茶種は、韻味では紅心観音に及ばないが、栽培が容易で生産量が安定しており、茶農家にとってより現実的な選択肢なのだ。純種紅芽鉄観音の生産量が総生産量の三割しか占めないのは、まさにこの「か弱い天性」がもたらす実際的な困難を反映している。

次に本物の紅芽鉄観音を一杯味わうとき、考えてみてはどうだろう。この杯の背後には、茶農家の幾晩もの細やかな手入れと、天候との闘いの辛労がある。美味しいが育てにくい——これこそがこの茶の最も貴重な注釈なのだ。

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