鐵観音は烏龍茶に属し、半発酵茶の一種で、緑茶と紅茶の中間に位置します。発酵度は約30%–50%で、独特の花の香りと焙煎の風味を保っています。
烏龍茶の中の経典品種
鐵観音は中国福建省安溪県が原産地で、烏龍茶の中で最も代表的な品種の一つです。1982年、鐵観音は全国名茶に選ばれ、1986年にはフランス・パリの国際美食博覧会で世界十大名茶の一つに評価され、「金桂賞」の栄誉を獲得しました。
安溪の茶葉分類システムでは、烏龍茶は主に鐵観音、色種、黄金桂などに分類され、その中で鐵観音は独特の「音韻」という風味により、最も高く評価される茶品となっています。高品質な鐵観音は、外形が肥大で引き締まり、色艶は烏黒で油潤、砂緑を帯び、淹れた後の湯色は金黄色で明るく、味わいは醇厚で甘く爽やかです。
鐵観音の歴史的地位
1949年以降、安溪県の茶業は大きく発展しました。政府主導の改革により、茶園の改良技術が導入され、1990年には茶園面積が1949年の6倍、生産量は15.6倍に増加し、福建省で首位を占めるまでになりました。茶葉収入は県の農業総生産額の3分の1、税収は財政収入の半分近くを占めるほど、地域経済の重要な柱となっています。
安溪では外販用の鐵観音に厳格な等級制度を設けており、特級から四級まで5段階に分けられています。最高級品は「K100」という代号で知られ、かつて香港や台湾の茶愛好家にとって憧れの逸品でした。入手困難で、時には低級茶を併せて購入しなければ手に入らないほどの人気を誇っていました。
両岸それぞれの風貌
鐵観音が台湾に伝わった後、木柵地区で根付き、安溪とは異なる製茶スタイルを発展させました。安溪鐵観音は伝統的な製茶法を保ち、「官韻」を残しています。一方、台湾木柵鐵観音は別の姿を見せ、台湾茶の中でも特色ある品種となっています。
