龍井茶の保存は、乾燥、清潔、遮光、低温、少酸素の五大原則に注意する必要があり、主に四つの保存方法があります。
四つの保存方法
冷蔵庫保存法 最も普及している家庭用保存方式です。茶葉の包装の外側に1-2層の高密度チャック付き袋をかぶせてしっかり閉じ、冷蔵室に入れます。保存環境の相対湿度は60%以下が望ましいです。龍井茶専用のスペースを設け、魚類、肉類など匂いの強い食品を避けてください。
生石灰乾燥法 密閉性の良い鉄箱や米びつを容器として選び、適量の茶葉をクラフト紙で小包みにし、生石灰の上に置いて密閉します。生石灰は吸水性が強いため、1-2ヶ月ごとに新しいものと交換する必要があります。茶葉と生石灰の比率は一般的に5:1です。
木炭保存法 1000グラムの木炭を布袋に入れ、保存容器に入れ、1-2ヶ月ごとに交換します。相思樹や龍眼の木を焼いた炭を使用するか、火鍋店から品質の良い木炭を購入することができます。
真空脱気法 茶葉をブリキ缶に入れて空気を抜くか、アルミ箔袋に窒素を充填します。常温で1年間保存できます。ただし開封後は効果が失われるため、早めに飲用する必要があります。
小分け使用
大きな包装を毎回開けることは推奨しません。より良い方法は、茶葉を小さな缶に小分けすることで、1缶あたり約100-200グラムにし、何度も開閉して空気が侵入するのを避けます。保存缶は純銀、純錫、または磁器が上質で、陶器、銅器、ステンレス器は推奨しません。
保存の要点
龍井茶の含水量は6%以下でなければならず、保存環境の空気相対湿度は60%以下にする必要があります。茶葉は匂いを吸収しやすいため、異臭、光線照射、長期高温を避ける必要があります。適切に保存された龍井茶は、風味が醇厚な陳茶になることもあります。龍井茶の淹れ方は茶葉のグレードに応じて調整が必要で、主に上投法、中投法、下投法の三種類があります。
三つの淹れ方
上投法(中低級茶に適する) 茶器に適量の沸騰水(約200c.c.)を先に入れ、その後約5グラムの龍井茶葉を投入します。茶葉がゆっくりと沈んで広がるのを静かに待ち、水中での茶葉の姿を鑑賞します。
中投法(中級茶に適する) 沸騰水を茶器の三分の一まで入れ、約5グラムの茶葉を投入し、茶葉が広がった後に満水にします。この方法はタンニンの抽出速度を緩和し、茶湯が比較的甘くなります。
下投法(高級茶に適する) 茶器を温め、茶葉を投入し、少量の沸騰水で茶葉の表面を湿らせます。茶葉が広がった後、九分目まで沸騰水を注ぎます。これが高級龍井茶に最適な淹れ方です。
湯温の把握
高級龍井茶は100度の沸騰水で淹れることをお勧めします。そうすることで真の味わいが引き出されます。中低級茶葉はやや低めの温度で、苦渋味を避けることができます。水質は軟水が望ましく、水を沸かす際は「初沸」を把握し、煮すぎないようにします。
茶器の選択
磁器の蓋碗や磁器の急須が龍井茶の淹れ方に最適で、香りを保ち茶湯の嫩緑色と明るさを引き立てます。純銀の急須も上質な選択で、茶質の表現を高めます。ガラスコップは茶葉の動きを鑑賞できますが、香りが揮発しやすく、蓋をしないと茶香が保てません。紫砂壺は推奨しません。その二重気孔構造が龍井茶の香りを吸収してしまうためです。
飲用時期
龍井茶は春の新茶が最高ですが、適切に保存した後(例えば明前茶を夏まで少し置く)はより醇厚になり、炒製時の火味が消えた後の風味がさらに良くなります。
