どちらも小種紅茶に属しますが、最大の違いは松の薪で燻す製法の仕上がりに現れる香りと湯色の差にあります。
小種紅茶の個性は松煙香にあり
小種紅茶はしおれと乾燥の工程で松の薪を使った直火加熱を行います。この製法により、完成した茶葉には濃厚な松の煙の香りが生まれ、他の工夫紅茶とは一線を画す個性となっています。
正山小種と外山小種の違い
正山小種は茶湯が鮮やかで醇厚、龍眼(ロンガン)を思わせる甘い香りが特徴で、風味に深みがあります。一方、外山小種は湯色がやや淡く、茶葉の底面が古銅色を帯びており、全体的におとなしい印象です。同じ小種紅茶でも、香りの奥行きと湯色に明らかな違いがあります。
小種紅茶が中国紅茶の中で占める位置
小種紅茶と工夫紅茶は、中国紅茶の二大系統です。工夫紅茶が茶葉の形状と繊細な香味を重視するのに対し、小種紅茶は松煙香と龍眼の風味を核心とした個性派。それぞれに根強いファンがいます。
中国紅茶の産地ごとの風味に興味があれば、祁紅の蘭花と蜜の香り、滇紅の金毫が際立つ力強い味わいもぜひ試してみてください。
