関係があります。ジャスミンはかつて包種花茶にとって最も重要な薫花の原料であり、台湾北部のジャスミン栽培産業の発展にも深く関わっていました。
福州から伝わった薫花の技
包種花茶の薫花技術は、中国福建省の福州に起源を持ちます。咸豊年間初頭(1852年頃)、当地の茶商が鼻煙師のジャスミン使いに倣い、茶にジャスミンを薫らせる試みを始めたところ、その出来が素晴らしく、花茶が誕生しました。福州は交通の便がよく茶商も多く集まっていたため、花茶の一大産地となりました。台湾の茶商もその影響を受け、当初はウーロン茶を福州まで運んで薫花加工し、「花香茶」として販売していました。
ジャスミンが台湾に根づく
包種花茶の需要が高まるにつれ、茶商たちは輸送コストを抑えるため、台湾での薫製を始めます。台湾で最初に包種花茶を手がけた合興茶行は、クチナシに似た黄枝花を使って薫茶を試み、花材の需要を大きく押し上げました。その後ジャスミンが主要花材となり、文山堡近くの深坑・石碇では広大な花畑が広がり、艋舺・八甲・大龍峒一帯でも花の栽培が盛んになりました。こうして台湾北部にジャスミンの一大産地が形成されたのです。
三色花茶と多彩な花材
南洋市場の拡大とともに、薫花に使われる花材もジャスミン一種から、秀英花・玉蘭・樹蘭など多様な種類へと広がりました。1900年以降、オランダ領東インド諸島ではクチナシ・ジャスミン・秀英花の三種を混ぜて薫製した「三色花茶」が最高級品として珍重されるようになりました。
