中国の工夫紅茶は産地によって、祁紅・滇紅・寧紅・川紅・宜紅・閩紅・湖紅・越紅の八種類に分けられ、それぞれ香りと味わいに独自の個性があります。
祁紅と滇紅:中国を代表する二大工夫紅茶
祁紅は安徽省祁門産で、乾茶は黒く艶やか。淹れると蜜と蘭の花を思わせる香りが広がり、湯色は鮮やかな赤、味わいは醇厚で余韻が長く続きます。滇紅は雲南省産で、芽が大きくしっかりとした外観に金色の毫が際立ち、香り高く力強い風味が特徴です。この二つは中国の工夫紅茶を代表する存在として並び称されています。
閩紅:三つの工夫、それぞれの個性
福建省産の閩紅は、白琳工夫・坦洋工夫・政和工夫の三種に分かれます。白琳工夫は甘草のような香り、坦洋工夫は金色に輝く湯色と爽やかな味わい、政和工夫は祁紅に近い香りを持ち、大茶・小茶の区別があります。
その他の産地も個性豊か
寧紅は江西省産で清代道光年間から続く歴史を持ち、川紅は四川省産でフルーティーな香り、宜紅は湖北省産で甘く高い香り、湖紅は湖南省産で濃い湯色、越紅は浙江省紹興産で細くしっかりとした茶葉と明るい赤い湯色が特徴です。
中国の工夫紅茶は産地ごとに表情が異なります。まずは自分の好きな香りのタイプから探してみると、出会いの糸口が見つかるかもしれません。
